セカイと僕の相性は

Botches, Be Ambitious. 一人でコソコソとマシな生き方を考えてます。

どうしてGACKTは一流芸能人なのか。-芸能人格付けチェックから-

税関職員への苦言で話題のGACKTさん。今日は彼の話題です。

 

芸能人格付けチェックという新年恒例の番組がありますね。

一流の最高級のモノと二流以下のモノを食べたり飲んだり聞いたり見たりして、審美眼を競う番組です。

音楽やワイン、映像や盆栽などの分野で、利き酒のようなゲームをやって、全ていいものを見極められれば、一流芸能人の称号をもらえるという企画です。

 

その中で断トツの強さを誇るのがGACKTさん。今年の番組開始時点でなんと42問連続正解中。GACKTさんの答え=正解になってしまうので、GACKTさんだけ解答が発表まで伏せられてしまう特別待遇まで受けています。

 

今回はなぜGACKTさんが強いのか、目利きとは果たして何なのか、育ちの良さとは何なのか、について考えていこうと思います。

 

なぜGACKTさんは強いのか

GACKTさんが強い理由として、一つ挙げられる確実で圧倒的な理由は、答えを「知っている」ことです。

今年の100万円のワインと5000円のワインの利き酒企画で言えば、1928年のビンテージ物のシャトー・オ・ブリオンというお酒を知っているのです。

それそのものを飲んでいる場合はもちろんですが、他の年代のシャトー・オ・ブリオンがどんなワインなのか、90年近いビンテージのワインとはどんなものなのかを知っているのです。ヤラセという意味では決してありません。

多くの他の参加者が、良し悪しで判断をつける中で、GACKTさんは正解の味を想定し、適合率で答えを出しているのです。そして、その正解の味の想定の制度が非常に高いのです。

他の例に例えてみましょう。

僕は、ロックミュージックがとても好きですが、ギターはほとんど弾けません。

果たしてそのギターソロは世界的ギタリストのものなのか、実力派スタジオミュージシャンやインディーバンドのギタリストのものなのかという問題がでたとします。僕はおそらくGACKT並みの正解率で聞き分けは出来ません。(100問ぐらいやれは他の人よりも正答率は高い自信はあります笑)

でも、「世界的ギタリスト」が僕の「知っている」ギタリスト、例えばジャックホワイトやジョンフルシアンテ、ジョニーグリーンウッドであれば正解率はぐっと上がるでしょう。

ギターの上手い下手、機材の良し悪しだけではなく、癖や好みでそのギタリスト「らしい」音を選べばいいのですから。

GACKTさんはその適合率解答式を特にワインやお肉、バイオリンなどで圧倒的な精度で用いることが出来るので、間違えることがないのです。

今年で言えばバイオリン聞き分けの時に、「ハーモニーが合っているのはBだが、ストラディバリウスの音は間違いなくAだ」と自信満々に答えたのが印象的でした。

 

目利きとは何なのか

以上から、目利きとは2種類あることがわかりました。

モノの良し悪しでいいものを選べる目利きと、「知っている」ものかどうかを選べる目利きです。

ここで、指摘したいのはある程度ちゃんとしているモノと超一流のモノの良し悪しの目利きは非常に難しいということです。

今年の100万円のワインを例にとります。100万円とはヴィンテージものが高級ホテルで出される時の値段であり、2010年代ならせいぜい数万円、楽天では1万円代から販売されてます。(ワインに詳しくないので見当違いのことを言っているかもしれませんw)

それと5000円のそこそこちゃんとしたワインの比較になると、モノの作り自体は本当に世界的ギタリストと実力派若手バンドのギタリストぐらいの比較になってしまうんですね。5000円のワインもキャバクラだとおそらく数万円しますから。

 

育ちの良さとは何なのか

その違いをわかる人は、本当に良いものだけを与えられて育った育ちのいい人たちだけになるでしょう。実際、現在は大金を持っているはずの売れっ子芸能人達でもわからないのですから。

GACKTはお育ちは良くないようですが、自身への投資をケチらない人なようなのでお育ちの良い人と同様のモノの良し悪しがわかる目利きも手に入れているのでしょう。

 

育ちが悪いなりのセンスとは

育ちが悪く、お金のない人がものの目利きを身に付けようと思うなら「知っている」モノかどうかの目利きになるでしょう。

ギターの腕はわからないけどジョンフルシアンテのギターは好き。

ファッションはわからないけどアレキサンダーマックイーンは好き。

ウイスキーはわからないけどマッカランは好きなどです。

それはつまりブランドで、何が凄いかもわからなくても、それとそれ以外の区別が出来ればお金を払う価値になるでしょう。

ジョンフルシアンテの来日なら、レディオヘッドの来日なら彼らの何が凄いかわからなくても好きだから高いチケット代を払ってでも行くなどです。

そして、音楽や映画、文学はどれだけ制作費がかかった大作でも大して値段は変わらず、図書館やツタヤでたくさんの作品に触れることができるのです。

レコード会社を一つ潰したマイブラのラブレスも、デーモンが旅行中にiPadで作ったゴリラズのアルバムも全て同じ価格で触れることができるのです。

 

それがロックンロールや文学の面白さだと思います。

育ちの悪い奴ほど、音楽を聴け、そして本を読め、好きなことをしろ。そしてGACKTを目指せ。

 

今回はこれでまとめたいと思います。