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セカイと僕の相性は

Botches, Be Ambitious. 一人でコソコソとマシな生き方を考えてます。

羽鳥橋下の番組 11月28日 チケット転売は悪かについて

 羽鳥橋下の番組の11月28日の放送を見ました。

 

 今回は究極の選択というテーマで、刑務所が近所に移転することに賛成か、娘にせがまれるとプレミアチケットの転売も買うか、大事な仕事の日に微熱の若手社員を出社させることはモラハラかの3つの話題について議論されました。

 

 今回、僕が注目したいのはチケット転売についてです。

 橋下徹さんは、チケット転売に賛成。安く仕入れて市場の適正価格で高く売ることは資本主義の大原則であるとして、チケット転売には賛成の立場をとりました。

 

僕も、橋下さんの意見に賛成です。今の転売屋さんは怖そうなイメージがあって嫌いですが、転売そのものはなぜ批判されているのかわかりません。

 

 まず資本主義の考えでいくと、橋下さんの言うとおりで株や証券のように価値のあるものを仕入れて相応の値段で売るのは間違ってないと思います。

 さらに言えば、レコードやファッションのセレクトショップなどの小売業も転売ですし、ヴィレッジヴァンガードはその典型でしょう。

 また、スーパーよりコンビニの方が便利という付加価値がある分、割高なように、発売日に並ぶ必要がなく確実に入手できるという付加価値が転売チケットにはあります。

 需要と供給の点から考えると、売り切れがわかっていれば、キャパシティの大きな箱でする、ライブの日数を増やすなどチケットの在庫を増やすことはいくらでもできます。日本中でスタジアム3days即完のライブバンドが日本にいくつあるのでしょうか。

 もちろん、チケットの価格をあげて需要に合わせることもできます。

 発売日を早くして需要をコントロールすることも可能でしょう。

 

 ここからは、一人の音楽好きとしての僕の意見です。

 はっきり言って、チケット転売は主催者側が防ぐことは出来ます。

 例えば、イギリスにグラストンベリーフェスティバルという世界最大規模の夏フェスがあります。約一週間の通し券十数万枚が即完するという世界屈指の人気フェスです。

 これ以上、フェスの規模を大きくすることも出来ず、チケットの発売も9ヶ月前で主催者の努力で需要と供給をコントロールすることもこれ以上できません。

 しかし、グラストンベリーには顔認証というシステムがあります。チケットに購入者(事前登録必須)の顔写真が印刷されるのです。

 これにより、グラストンベリーは転売を抑えるだけでなく9ヶ月も前に、仕事や学校を放り出し一週間イギリスの田舎で過ごす覚悟があり、かつ争奪戦に勝利した幸運な人のみが参加できる最高の空間をつくっています。

 メディアや、出演しないアーティスト向けの関係者パスも厳しく、プレミアチケットもvipチケットもない。好きな人だけが来れて、フェスの中では今年は呼ばれなかったアーティストや有名人、金持ちから貧乏人まで全員平等にテントを張って音楽ファンとしてフェスを楽しみます。

 日本ではももいろクローバーZが顔認証や当日券販売、不要チケットの公式サポートなどでチケットの価値をコントロールしているようです。

 

 準備をして気合が入っちゃってるのがかっこ悪いという今時の若者にはベルリンにベルクハインという当代最高のクラブがあります。

 基本的に入場方法は当日のドアーのみで週末になると長蛇の列が出来ますが、ほとんどの人は入場を拒否されて帰らされます。入れるのは音楽が好きそうな本物のクラバーだけ。それを決めるのはドアマンの独断と偏見です。早く並ぼうが関係ありません。珍しがった観光客やデートのついでのカップル、ナンパ目的の男は論外でまず弾かれます。

 ベルクハインはこのシステムで千数百円と格安の入場料で最高の音楽と音楽好きを集めて素晴らしい空間をつくっています。

 

 また、ベルギーにトゥモローランドというEDMの祭典があります。グラストンベリーと並ぶチケット確保が最難関の夏フェスですが、こちらはチケット転売が可能です。世界最高難易度のチケット争奪戦、転売価格は数倍と注目を集めることで自身を宣伝してセルフブランディングすることに成功してます。

 参加者は、あの世界最高難易度のチケットをもって世界最大規模のフェスに参加していることが楽しいのです。

 

 このように、その気になって努力すれば仮に転売が合法化して旅行代理店のようなチケット代理店ビジネスが成立しても、主催者はチケットの価格をコントロールすることは出来ます。また、その能力はイベントそのものの質、主催者のこだわりに比例しているとも言えるでしょう。

 その努力をしないのはプロモーターの怠慢と感じてしまいます。

 チケット規約に転売不可と書くのであれば、自分たちで転売をネットで発見して見せしめに何件か訴訟を起こせばいいのです。それだけで抑止力になるでしょう。

 

 僕がチケット転売言説に感じている怠慢はもう一つあります。

 それは、チケット転売反対の方々に対してです。

 彼らは転売禁止と書かれたチケット規約、ダフ屋は迷惑防止条例に反していること、古物商の資格や物価統制令などを持ち出し、転売業者による価格の釣り上げや反社会勢力の収入源となっていることを取り上げます。

 しかし、現状をどのように解決するかについて全く考えません。

 チケット転売が行われているのが現状で被害者を自称するにも関わらずです。

 僕は、この問題を解決するには堂々と旅行代理店のようにチケット転売や手配代行が出来る社会になるべきだと考えています。

 そうすることで、法的な整備が進み市場価格が維持できるように規制も行われ、利益からは税金も支払われるでしょう。どうしても定価でファンに届けたいアーティストは上記の本人確認のような努力を各自ですればいいのです。転売があろうとなかろうとアーティストは完売すればビジネスとして成功しているのですから、それ以上のこだわりは法律に頼らず自分で努力すべきです。

 チケット転売を正常化するために、情報を発信し声を大きくすることで選挙の際に自分たちの声を代弁してくれる候補者を確保する必要があるでしょう。

 どうしてもチケット転売に反対するなら今より重い罪として厳罰を与えようという声を大きくすればいいのです。現在の法律に当てはめ転売業者の批判だけ行っても意味はほとんどないでしょう。

 今の転売批判の方々は損をしていると自覚がありながらも愚痴を続けるだけで、現状を変えないことに危機感を持たないほど無気力な弱者たちだというのが、正直な印象です。

 彼らのせいで転売業界は怖い人たちが独占し、ライブ会場も面白くなくなっているのです。終 12月1日昼

 

 

音楽好きなので、少しアツくなってしまいました。僕は、最近はライブに行かずクラブばかりですね。

著作権にも言えることですが、最前線は現場のアーティストやレーベル、出版社などが工夫したり揉めそうになると直接交渉したりと対応して、門外漢の法律家が作る法律はトップのアートの世界ではそこまで重要ではないのではという感覚がなんとなくあります。ではでは。